顧客経験価値視点へのバリューチェーン変革 〜カシオ計算機が目指すDX〜

今回は「顧客経験価値視点へのバリューチェーン変革 〜カシオ計算機が目指すDX〜」をテーマに、コアコンセプト・テクノロジー(CCT)執行役員でDX事業本部本部長の加藤允文氏と、CCTのアドバイザーで合同会社アルファコンパス 代表CEOの福本勲氏の2人が、カシオ計算機株式会社デジタルイノベーション本部長の虻川勝彦氏を招いて、2024年7月3日にウェビナーを開催しました。
今回は、その内容を再構成したダイジェストをお届けします。

左より福本勲氏(アルファコンパス)、虻川勝彦氏(カシオ計算機)、加藤允文氏(コアコンセプト・テクノロジー)
左より福本勲氏(アルファコンパス)、虻川勝彦氏(カシオ計算機)、加藤允文氏(コアコンセプト・テクノロジー)
虻川 勝彦氏
カシオ計算機株式会社 デジタルイノベーション本部長
大手SIerを経て、関東大手鉄道会社でシステム部門や経営企画部門を経験し、IT戦略策定や各種システム構築、通信事業会社立上げなどを手掛ける。システム部門長やDX部門長、システム子会社などの取締役、設立したAI企業の代表取締役社長CEOなどを歴任。2022年にカシオ計算機にジョインし現在はデジタルイノベーション本部長としてカシオグループのデジタルに関する業務に横断的に取り組む。また、AWSのエンタープライズユーザー会であるE-JAWS会長、サイボウズのエンタープライズユーザー会KintoneEPC初代会長、Googleエンタープライズユーザー会Jagu’e‘rのコミッティメンバーを歴任。
加藤 允文氏
株式会社コアコンセプト・テクノロジー 執行役員 兼 DX事業本部 本部長
ソニー株式会社にて、家電ネットワークの技術開発、オーディオ製品群の商品設計(ソフトウェア)、新規事業でのIoTサービス開発などに従事。2016年にCCTに参画し、製造業のお客様向けのシステム開発事業を統括。現在は、お客様のDXの実現をコンサルからシステム開発まで一気通貫で支援する「DX支援事業」のソリューション開発と事業展開を推進する。
東京大学 機械情報工学専攻(修士)、グロービス経営大学院 経営学修士(MBA)。
福本 勲氏
合同会社アルファコンパス 代表CEO
1990年3月、早稲田大学大学院修士課程(機械工学)修了。同年に東芝に入社後、製造業向けSCM、ERP、CRMなどのソリューション事業立ち上げに携わり、その後、インダストリアルIoT、デジタル事業の企画・マーケティング・エバンジェリスト活動などを担うとともに、オウンドメディア「DiGiTAL CONVENTiON」を立ち上げ、編集長を務め、2024年に退職。
2020年にアルファコンパスを設立し、2024年に法人化、企業のデジタル化やマーケティング、プロモーション支援などを行っている。
また、企業のデジタル化(DX)の支援と推進を行う株式会社コアコンセプト・テクノロジーをはじめ、複数の企業や一般社団法人のアドバイザー、フェローを務めている。
主な著書に「デジタル・プラットフォーム解体新書」(共著:近代科学社)、「デジタルファースト・ソサエティ」(共著:日刊工業新聞社)、「製造業DX - EU/ドイツに学ぶ最新デジタル戦略」(近代科学社Digital)がある。主なWebコラム連載に、ビジネス+IT/SeizoTrendの「第4次産業革命のビジネス実務論」がある。その他Webコラムなどの執筆や講演など多数。2024年6月より現職。
*3人の所属およびプロフィールは2024年7月現在のものです。

目次

  1. 「優れた製品の提供」から「優れた体験価値の継続的な提供」へ
  2. 全体最適を目指した繋がりの構築に向けたチャレンジ
  3. 「ユーザー中心のバリューチェーン」の構築を目指すカシオのDX
  4. 多岐にわたるカシオのDXテーマ
  5. お客様の顔が見えるサービスとデータ連携
  6. 攻めのための断捨離
  7. マーケティングプラットフォームと調達DX
  8. カシオのDX人材育成
  9. 顧客経験価値創造のために求められる製造業のサービス化