今回は、花王、LIXILを経て、現在株式会社荏原製作所 執行役 情報通信統括部長としてご活躍の小和瀬浩之氏をお招きしました。
荏原製作所は、大正元年(1912年)に創業したいわゆる100年企業であり、風水力事業、環境プラント事業、精密・電子事業が主要な事業になります。世界トップクラスの技術に裏付けられたソリューション力を強みにグローバルにビジネスを拡大している同社は、「グローバル一体経営」を目指し経営戦略・事業戦略の中でIT戦略を中核に位置付けているDX先進企業でもあります。
このように100年企業、グローバル企業、そしてDX先進企業という様々な側面を持つ荏原製作所の小和瀬浩之氏に、日本の製造業がグローバル市場で勝ち抜くために、経営者として、また執行役 情報通信統括部長としてDXをどう推進すべきか、そして将来のグローバル人材を育成するために重要なことは何かなど、荏原製作所の取り組みやご自身の実体験を交えてお話しいただきました。

対談動画は、本動画を含め3回に分けて公開してまいります。本動画は第1回目となります。
公開済
第2回:日本製造業はDXで真のグローバル経営を実現せよ
第3回:企業間を超えたデジタル変革を進めるために

※上記動画・記事の内容は2022年の掲載当時のものです

1. 対談者プロフィール

小和瀬 浩之(こわせ ひろゆき)
株式会社荏原製作所
執行役 CIO(情報通信担当)

日本製造業の課題

1986年4月、花王入社。同社情報システム部門グローバルビジネスシンクロナイゼーション部長を経て、2012年10月同部門統括。2014年1月にLIXIL入社、執行役員IT推進本部長。同年4月からCIOを兼務。2015年12月から上席執行役員CIO兼情報システム本部長。2018年12月、荏原製作所入社。2019年4月より情報通信統括部長。2020年3月より執行役、2023年1月より現職。「日経クロステックが選ぶ CIO/CDO オブ・ザ・イヤー2023」の大賞を受賞。

インタビュアー
上野 拓人(うえの たくと)
株式会社ワイ・ディ・シー 
執行役員 コラボレーティブパートナー領域管掌

1995年に大手会計系コンサルティング・ファーム入社、製造業・鉄道業・建設業・メディア関連企業など、あらゆる企業のバリューチェーン全体の業務分析・要件定義、ERP導入、データベース設計など、システム開発から大規模プロジェクト管理までを実施。
その後、製造業特化のコンサルティング・ファームにて、製造業の経営課題の問題を解決すべく、グランドデザイン、標準化・モジュール化、営業コンフィグ(CPQ)、3DCAD、BOM・PLM関連の大規模改革プロジェクトを主導。2012年に株式会社ワイ・ディ・シーに入社、製造業の改革を実現するための組織・人事改革、技術計算に踏み込んだ営業改革、個別受注設計プロセスを含めた設計改革、対顧客向け・社内品質向上のためのDX推進などを実施。製造業のビジネスの方向性に対して、主要な基幹システムではカバーできないニッチな領域の取り組みにも着目し、あらゆる製造業の改革を推進中。

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