DXを成功させる組織、そうでない組織 ~武闘派CIO友岡氏の提言~

組織の風土や文化が、DXの推進に大きな影響を与えているということは、実際にDXに取り組んでいる多くの方が実感しているのではないでしょうか。しかし、どのような組織であればDXを成功させられるのか。また、成功させる組織を実現するために取り組む内容については、悩んでいる企業が多くあります。

今回は「DXを成功させる組織、そうでない組織 ~武闘派CIO友岡氏の提言~」をテーマに、Koto Online編集長の田口紀成氏と、CCTのアドバイザーで合同会社アルファコンパス 代表CEOの福本勲氏の2人が、フジテック株式会社専務執行役員 デジタルイノベーション本部長(CIO/CDO)及び、一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会フェローである友岡 賢二氏を招いて、2024年11月26日にウェビナーを開催しました。
今回は、その内容を再構成したダイジェストをお届けします。

左より福本 勲氏(合同会社アルファコンパス)、友岡 賢二氏(フジテック株式会社)、田口 紀成氏(Koto Online編集長)
左より福本 勲氏(合同会社アルファコンパス)、友岡 賢二氏(フジテック株式会社)、田口 紀成氏(Koto Online編集長)
友岡 賢二氏
フジテック株式会社専務執行役員 デジタルイノベーション本部長(CIO/CDO)
一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会フェロー

1989 年松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)入社。独英米に計 12 年間駐在。株式会社ファーストリテイリング 業務情報システム部部長を経て、2014 年フジテック株式会社入社。一貫して日本企業のグローバル化を支える IT 構築に従事。早稲田大学商学部卒業。
福本 勲氏
合同会社アルファコンパス 代表CEO
1990年3月、早稲田大学大学院修士課程(機械工学)修了。
同年に東芝に入社後、製造業向けSCM、ERP、CRMなどのソリューション事業立ち上げに携わり、その後、インダストリアルIoT、デジタル事業の企画・マーケティング・エバンジェリスト活動などを担うとともに、オウンドメディア「DiGiTAL CONVENTiON」を立ち上げ、編集長を務め、2024年に退職。2020年にアルファコンパスを設立し、2024年に法人化、企業のデジタル化やマーケティング、プロモーション支援などを行っている。
また、企業のデジタル化(DX)の支援と推進を行う株式会社コアコンセプト・テクノロジーをはじめ、複数の企業や一般社団法人のアドバイザー、フェローを務めている。
主な著書に「デジタル・プラットフォーム解体新書」(共著:近代科学社)、「デジタルファースト・ソサエティ」(共著:日刊工業新聞社)、「製造業DX - EU/ドイツに学ぶ最新デジタル戦略」(近代科学社Digital)がある。主なWebコラム連載に、ビジネス+IT/SeizoTrendの「第4次産業革命のビジネス実務論」がある。その他Webコラムなどの執筆や講演など多数。2024年6月より現職。
田口 紀成氏
Koto Online編集長
2002年、株式会社インクス入社。3D CAD/CAMシステム、自律型エージェントシステムの開発などに従事。2009年に株式会社コアコンセプト・テクノロジー(CCT)の設立メンバーとして参画後、IoT/AIプラットフォーム「Orizuru」の企画・開発等、DXに関して幅広い開発業務を牽引。2014年より理化学研究所客員研究員に就任、有機ELデバイスの製造システムの開発及び金属加工のIoTについて研究を開始。2015年にCCT取締役CTOに就任。先端システムの企画・開発に従事しつつ、デジタルマーケティング組織の管掌を行う。2023年にKoto Onlineを立ち上げ編集長に就任。現在は製造業界におけるスマートファクトリー化・エネルギー化を支援する一方で、モノづくりDXにおける日本の社会課題に対して情報価値の提供でアプローチすべくエバンジェリスト活動を開始している。
(所属及びプロフィールは2024年11月現在のものです) 

目次

  1. 情報処理推進機構のDX動向レポートから見る我が国の現在値
  2. CIO(最高情報責任者)の役割|日本とアメリカの違い
  3. 両利きの経営とイノベーション
  4. 知の深化と知の探索の現実的なバランス取り
  5. DXに必要な3つの資産
  6. CIOの役割はビジネストランスフォーメーションをリードすること
  7. DXを阻む4つの壁
  8. 2020年代に我々は何をすべきか?
  9. スケールフリーネットワーク
  10. 次世代のリーダーへのメッセージ