講演内容
- カシオ計算機の取り組み
-アフターコロナにおけるカシオの「顧客体験」を重視したDX戦略 - カシオのD2C戦略
-グローバル共通のユーザーデータを蓄積したプラットフォームの活用・拡大・拡張 - 調達部門におけるSCM・ECM領域のDX
-サプライヤ連携強化、スマートファクトリー、グローバル物流システムによるSCM改革 - カシオの生成AI活用状況
-本当に使えるDX人材の育成、人材階層別のあるべき教育全体像 - 求められる製造業のサービス化
-顧客経験価値向上のために求められる製造業のサービス化 - 次世代リーダーへのメッセージ
動画概要
「モノづくり」から「コトづくり」へ―
従来、製品の市場価値は機能や価格によるものが中心でしたが、グローバル化やデジタル化の進展により、モノ(製品)のコモディティ化が進み、顧客のニーズや価値観も多様化するなか、モノの機能価値だけではなく、モノを使うことで得られる体験や経験価値を重視する傾向へのシフトが進んでいます。
「コトづくり」は、1980年ごろのバブル崩壊後に叫ばれ始めました。モノのコモディティ化が進む中で、差別化が求められ、売場やマーケティングの工夫が始まりました。製造業においても、デザインやインターフェースなど機能以外の価値が重視されました。
現代においては、グローバル化やデジタル化に加え、多様性により消費者の趣味嗜好は細分化されています。自分に合うこと、その製品でしか得られないものがあること、環境やESGなどへの配慮があることなど、購入する理由も多様化しています。日本の製造業は、かつての隆盛を取り戻し、新たな競争力を手に入れるためにも「コトづくり」へのシフトは重要な課題となっています。
本セミナーでは、カシオ計算機株式会社でDX戦略とDX人材育成を推進する虻川勝彦氏をゲストに迎え、カシオ計算機が新たに掲げるユーザー中心のバリューチェーンを構築するDX戦略と、その具体的な施策、またそれを推進するための人材教育の在り方まで、イノベーションの取組みをトータルに語っていただきます。